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オルセー美術館①

パリの三大国立美術館は、棲み分けがきちんとできています。古代から印象派直前までのルーブル、印象派を中心としたオルセー、現代美術のポンピドー。この3ケ所を回れば、すべての時代の美術を見たことになるのです。

さて、オルセー美術館の1階展示室の絵を比較しながら観ていくと、印象派とそれ以前の絵画の違いがよくわかります。印象派以前の絵画は、「いかに現実(美化された現実)を正確に写し取るか」ということが重要でした。そして遠近法や、劇的効果を与える明暗法などが工夫されました。新古典派のアングルの絵(これもオルセーにあります)を見ると、その端正な筆遣いに感心させられます。

ところが、19世紀後半にカメラが発明されると、正確に写し取るという絵画の役割が意味を持たなくなります。そこで、画家達は今までと違う表現方法を模索し始めます。そこへ現われたのが、日本の浮世絵。平面的で陰影がなく、大胆な構図で描かれた浮世絵は、パリの芸術家達に衝撃を与えました。それをいち早く取り入れたエドアール・マネは印象派の父と呼ばれます。彼の絵(右)は私達がイメージする印象派とは少し違うかもしれませんが、アングルの絵(左)と比較するとのっぺりして平面的な感じがわかりますか?

でも、日本人に馴染みの深い、本当に“印象派的”な絵画はクロード・モネ以降と言えるかも知れません。

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