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オルセー美術館④

印象Photo_13派における風景画の代表画家がモネとすれば、人物を描いた印象派の代表としてルノワールでしょう。代表作『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』をはじめとして、彼の絵に登場する人物はいかにも幸せそうです。しかし、戸外で木漏れ日を浴びた女性の肌を描いた画家など過去に存在していませんでしたから、彼の描き方もまた物議をかもし出します。印象派は「影にも色がある」と考えていましたが、ルノワールは女性の肌に当たった影を大胆にも紫色で描きました。それを見た批評家たちは、「まるで死斑のようだ」と酷評したのです(『陽の当たる女性の上半身』)。

印象派の話が長くなりましたが、その後に「後期印象派」が続きます。印象派の後半というように聞こえますので印象派の延長線として見られがちですが、英語で言えばPost Impressionism、つまり「印象派の後」ということで、印象派とは別物です。その典型がセザンヌですが、モネやルノワールのような、背景に溶け込む柔らかい輪郭を否定し、強い輪郭線を描いて物や人物の形をより力強いものにしました。ゴッホやゴーギャンもまた、独特の画法で印象派の後の時代を形成していきました。

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