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オルセー美術館②

現在、国立新美術館で「モネ大回顧展」を開催中です(これから行く予定です)。オルセー美術館のモネの有名作品がたくさん来日しているので、今からパリに行く人は要注意です。僕もパリに留学していた頃、ちょうど「自由の女神像」が日本に行っていて見られなかったという残念な思い出があります。

さて、モネ以降が私たち日本人がイメージする印象派だと思います。印象派の登場は、それ以降の絵画の流れを変える、長い美術史の中でも画期的な出来事だと思います。それ以前の国家のお墨付きを得た「模範的な絵」の概念がことごとく崩されたのですから。印象派の特徴を一言で言うと「光の捉え方が変化した」ということだと思います。

風景画は外で描くものだと思いがちですが(そもそも、印象派以前は「風景画」というもの自体が芸術として認められていませんでした)、印象派の時代になって、初めて外で描くようになったのです。それには、外でも絵の具が乾かない、チューブ絵の具の発明といった背景もあります。印象派の絵は遠くから見ると、古典的な絵とは違った意味で現実を忠実に描いている(見えた印象を描いている)ように見えますが、近くで見ると原色の太い線や点が無造作に置かれているだけなのです。これは原色の絵の具を混ぜ合わせると黒くなりますが、原色の光を混ぜると限りなく明るく透明になっていく、という原理を応用したものです。つまり、絵の具をパレットで混ぜるのではなく、見る人の目の中で混ぜるという考え方です。ですから、印象派の絵は遠くから見ると明るく輝いて見えるのです。Photo_11 (写真は、モネの『日傘の女性』)

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